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楽しいお部屋を探したい

"あの時"から私が本当に実施してる洪水対策 2022年豪雨災害を経験したライターが語る。

例年、各地で豪雨災害の被害が増えており、いつどこで水害が起きてもおかしくありません。今回は静岡県に住むライターが身近に体験した豪雨災害の話を交えながら、今からできる水害への備えを話し合いました。

豪雨は突然やってくる

今回は2022年9月に静岡県で起きた豪雨の体験談とともに、日頃からできる水害への備えについて話し合えたらと思います。よろしくお願いします!

よろしくお願いします。インタビュアーから話を聞く取材は珍しいですね(笑)。

そうなんです! この機会に水害への備えについて意見交換できたらと思います。

私は静岡県西部に住んでいるのですが、2022年9月に台風15号が直撃したときはあちこちで冠水、土砂崩れが起きました。

※画像はイメージです

自宅周辺で大きな被害はなかったものの、道路が冠水した影響でトイレが使えなくなり、バルコニーの排水が追いつかず雨漏りしました。

ニュースで広く報道されていましたね。

自宅そばの川は橋桁近くまで濁流が迫っていて怖かったです。翌年の2023年6月も線状降水帯が発生し、がけ崩れや川の氾濫が起こりました。

日本各地で線状降水帯による大雨災害が起きていますから、どこに住んでいても水害への備えは絶対にしておくべきですね。

スマホの情報収集・連絡共有に必須

田んぼや川の様子を見に行って洪水に巻き込まれてしまうケースは豪雨のたびに聞かれますよね。私も川が決壊するんじゃないかと心配で。

川まで見に行ったのですか?

まさか! 最近はスマホで大型河川のライブカメラを見ることができるんです。静岡県の場合、土木総合防災情報SIPOS-RADARのウェブサイト(http://sipos.pref.shizuoka.jp/)からアクセスできます。

これは便利ですね。調べてみたところ、国土交通省の川の防災情報(出典:国土交通省  川の防災情報ホームページ https://www.river.go.jp/kawabou/pc/tmlist?viewRd=0&viewRW=1&viewRiver=1&viewGrpStg=0&fld=0&zm=12&clat=35.515414367862206&clon=139.55326080147643&mapType=0&viewPoint=1)でも全国の河川カメラを見ることができます。日本すべての河川のライブカメラが見れるわけではないようですから、小さな河川はお住まいの自治体で探してみると良いかもしれませんね。

他にも天気予報アプリと防災アプリは役に立ちました。テレビをつけなくても最新の状況がわかります。ついスマホを見てしまうので充電ケーブルを繋いだままにしておきました。

スマホが命綱ですね。日頃の充電とともにポータブル充電器もあると安心ですね。

そうですね。日中に豪雨災害が起きたときは家族や学校・園への連絡も必要になるので、こまめに充電しておきたいですね。

道路状況はSNSとGoogle マップで確認

普段の雨では問題なく見える道路も豪雨となると冠水します。そんなとき自治体のTwitter(著者利用当時の名称)アカウントで冠水した地区を発信してくれたのは助かりました。テレビでは被害の大きい地域が報道されがちですし、市内の細かい地区名は見逃してしまいます。大雨の日の朝、たまたまTwitterを開いたら夫の通勤経路で冠水が起きていたことに気づいて、迂回路を使って通勤できました。

※画像はイメージです

最近は自治体のSNSアカウントが積極的に発信するようになりましたもんね。

そうなんです。車をよく使う方は、お住まいの自治体SNSをフォローしておくといいかも。メーリングリストや、アプリで配信する自治体もあるみたいです。

ますますスマホは命綱だと痛感しますね。

最後に、ご近所付き合いも大切だと感じました。スマホなら距離を越えて情報交換できますが、いざ被災したときは近い人同士で助け合いながら救助・復興作業をします。実際、消防団員だった夫は近所で床下浸水したお宅の復旧作業に参加しました。

賃貸住宅の場合、近所付き合いがないお宅が少なくありません。その地域に合う防災対策を考えなくてはいけませんね。

日頃の備え①ハザードマップ

ここからは賃貸住宅にお住まいのケースを踏まえて、水害への備えについてお話します。最近、テレビでも水害ハザードマップが紹介されるようになりましたね。

そうですね。水害ハザードマップは、浸水、洪水、がけ崩れなど水害リスクが高い地域をまとめたもので、市町村ごとに発行されています。

2020年から賃貸契約をする際にハザードマップを使った水害リスクの説明が必須になりました。ハウスメイトでも契約締結時に物件の所在地と水害リスクをハザードマップと照らし合わせながらご案内しています。内見時やお申し込み前にお調べすることも可能ですので、気になる方は担当者に確認してみてくださいね。

普段の様子ではリスクがわからないですもんね。契約前に説明していただけるのは安心です。

2020年の法改正前に賃貸契約された方は、ご自宅の水害リスクをご自身で調べてみると良いと思います。

国土地理院から「重ねるハザードマップ」(https://disaportal.gsi.go.jp/)という、GPSで現在地を取得し、災害リスクを地図と重ねて確認できるツールが配信されています。こちらを利用するとすぐ確認できますよ。

ちなみに水害リスクの高い物件の家賃相場は安くなるものですか?

それほど大きく影響しません。水害リスクよりも、人気エリア、駅までの距離、築年数、広さ、設備等の条件のほうが相場に影響しますね。

ただ、水害のリスクも命に関わる重要なことですから、物件探しでハザードマップと照らし合わせてご確認いただくことをオススメします。気になる方はお気軽に担当へご連絡くださいね。

日頃の備え②マイタイムライン

最近知った防災対策に「マイタイムライン」があります。これは、大雨災害が予測されるとき、自分がとれる行動を時系列に整理できるツールです。(出典:国土交通省ウェブサイト https://www.mlit.go.jp/river/bousai/main/saigai/tisiki/syozaiti/mytimeline/index.html

台風や大雨の予報が出たとき、家庭環境、お近くの避難場所、避難経路、持ち物を予め整理しておけば、いざ大雨で避難が必要になったとき早く行動できます。

あらかじめリストアップしておくと慌てず行動できそうですね。

そうなんです。実際にタイムラインを埋めてみると気づきがありますね。我が家の場合、自宅近くで避難できる場所は一箇所しかなくて……。

マイタイムラインづくりに役立つ「逃げキッド」(出典 国土交通省ウェブサイト https://www.mlit.go.jp/river/bousai/main/saigai/tisiki/syozaiti/mytimeline/pdf/nigekid.pdf)というツールもおすすめです。水害で避難するときに知っておくべき情報と、予め検討すべき内容が簡潔にまとまっています。自治体で逃げキッドを使ってマイタイムラインを作るワークショップを開催するところもあるみたいですよ。

ワークショップなら周りの方と一緒に考える機会になっていいですね。

日頃の備え③実際に使った備蓄品

2022年の台風15号では深夜にトイレが使えなくなりました。トイレの中からゴポッゴポッと空気が漏れて怖かったです。逆流まであと一歩だったのかも……。

それは不安になりますね。トイレの逆流を防ぐにはビニール袋に水をためた「水のう」でふさぐといいですよ。大きめのビニール袋を二重にし、水を入れて口を結びます。お風呂、洗濯機の排水溝も使えます。

なるほどー。我が家の場合、豪雨が深夜に止んで朝にはトイレを使えるようになりました。ただ、目が覚めたおばあちゃんがトイレに行きたいと備えていた携帯トイレを出してみたのですが使いづらくて……。予め試しておくべきだったと後悔しました。

非常時のトイレは事前の準備が大切ですね。お子さんや高齢者の方は使いやすさも気にしたほうがいいかもしれません。

そうなんです。そこで、トイレに直接取り付けることができるタイプの防災トイレを購入しました。いつものトイレにつけて捨てるのも簡単、臭いが少ないのが特徴みたいです。

いいですね。ちなみに大判のビニール袋と新聞紙も使えます。ただ、臭いが漏れたりするので市販品を備えておくとより安心ですね。

ふしめ、ふしめに、伝えたい。

シニア向け賃貸住宅
セカンドライフ篇

ハウスメイトのシニア向け賃貸住宅のなかには生活支援を行うスタッフが一時的に滞在する物件もあります。災害時の避難判断、トラブルの対応も可能。都心・郊外それぞれのエリアで、安心してご入居いただける物件ご紹介します。

ハウスメイトの「シニア向け賃貸住宅」
特設サイト

日頃の備え④ご近所づきあいの大切さ

地域で差があると思いますが、私の住む地域は近所付き合いがあり、困った時に助け合う関係性に助けられました。以前住んでいた賃貸住宅はご近所付き合いがほぼなかったので、今思えばリスクが高かったのかな。

そういえば、避難するときは玄関に黄色いハンカチを巻いておくというルールを耳にしたことがあります。

安否確認タオル、命のハンカチ、黄色いハンカチ作戦など自治体によって呼び方は違いますが、災害時の安否確認を迅速に行うための工夫ですね。避難時に黄色のタオルやハンカチをドアにかけて避難が完了していることを周りに知らせることができます。

災害時は町のあちこちで助けが必要になるので、助けがいらないことを伝えるのも大切ですね。

賃貸物件の場合、近所付き合いがないところが多いと思います。非常時にスムーズに避難ができるよう、避難経路や避難先を十分ご確認ください。水害リスクが高い地域の場合は、1階よりも2階以上の物件に住んだほうが被災リスクは下がります。立地や住心地、求める暮らしとのバランスを取りながら物件を決められるといいですね。

日頃の備え⑤被災した後を考える

賃貸契約で火災保険に加入すると思うのですが、水害も補償されるのでしょうか?

※画像はイメージです

ハウスメイトのNサポートを含めた「水災」補償が付帯されている火災総合保険では、台風や豪雨等による洪水や土砂崩れなどの水災によって損害を受けたとき、その損害の状況によって保険適用の可否が変わります。

①保険の対象に再調達価額の30%以上の損害が生じたとき

②床上浸水または地盤面より45cmを超える浸水を被った結果、保険の対象に損害が生じたとき

これらのいずれかに該当する場合、一般的に「水災」補償の対象となりますが、詳しい条件や損害保険金の額等はご加入いただいている保険のパンフレット、約款をご確認くださいね。

いろいろ条件があるんですね。いざ被災してしまった場合に備えて、保険の補償内容を確認しておくことも大事な防災意識ですね。

ちなみに、ここ数年で特に台風被害のお問い合わせが多かったのが、2018年の台風21号と24号です。関西と首都圏を中心に建物周りの設備破損や雨漏りなど多数の被害がありました。

特にベランダの隔壁板破損が多くの物件で発生し、修理対応が追いつかず完全復旧までかなり時間をいただきました。災害による住まいのトラブルはなるべく早く元の暮らしが戻るよう私たちも尽力いたします。

最後に今回のお話をまとめると、今すぐできる洪水対策はこのようになります。ぜひこの機会に確認してみてくださいね。

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