自分で洗濯したシャツがシワだらけだと、気分までパッとしないもの。アイロンのかけ方ひとつで、身に着ける人のイメージまでぐんとアップします。ご紹介するのは、袖や肩に折り山を作らず立体的に仕上げるヨーロッパ方式。綿や麻素材は、手で形を整えて霧吹きで水分を与え、アイロンで完全に乾かすというのが基本です。ピシッと仕上げて、気持ちよく着こなしましょう
のものでなく、片端が丸くなった舟型と呼ぶタイプ)
①まずカフス。裏側を上にして霧吹きでしっとりするくらい霧を吹き、アイロンのスチームを当ててから手で伸ばします。
②高温のアイロンをかけて水分を完全に乾かします。カフスや衿、縫い目など生地が重なっている部分は強めに押さえたほうがきれいに仕上がります。カフスの表側にはスプレー糊を吹きつけ同様にアイロンを。
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③次は剣ボロ(袖口の開いているところ)の折り目をきれいに整えてから霧を吹き、アイロンの先で押さえます。その後、袖下の形を整えて霧を吹き、シワを伸ばしながらアイロンをかけます。
④衿の裏側に霧を吹き、スプレー糊も吹きつけてから手で伸ばし、力を入れて強めにアイロンをかけて乾かします。衿の表側には霧を吹き、首の当たらない衿先部分にだけスプレー糊を軽く吹きアイロンで押さえます。
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⑤続いてシャツの後身頃です。背の上部をシワにならないようアイロン台に置き、背のプリーツの形を整えてから霧を吹いてアイロンで押さえます。プリーツの始まりはしっかりと折り目をつけ、プリーツの終わりは後身頃にアイロンをかける際に自然になるよう馴染ませます。
⑥肩ヨークはアイロン台の角を使い、衿は立てた状態で霧吹き+アイロンを。肩は立体的に縫製されているので、平らに置いてアイロンをかけると服の形が崩れてしまいます。
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⑦前身頃は軽めに霧を吹いてアイロンをかけます。布1枚なのでアイロンも軽く滑らせるだけでOK。ただし前立てはカフスや衿同様にスプレー糊を使い、スチームも併用して硬めに仕上げます。ボタン部分はボタンの上からそのままアイロンをかけ、ボタンの間はアイロンの先で。
⑧後身頃は脇の縫い目を整え、霧を吹いてシワを伸ばしてアイロンを。アイロンをかけた場所が完全に乾いていないと、動かすたびに新しいシワが出てしまうのでご注意を。
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仕上がり