フレンチスカルプチュアのコンテストでは、出場者全員が同じデザインを作っていきます。だから本当にミクロの差を競うんです。審査基準としては、「スマイルライン(色の境界線)が均一か」「左右対称か」「横から見た爪の形が綺麗か」といった細かい項目がたくさんありますが、一般の方から見ると、特に上位の差はわかりにくいかもしれません。一方、私たちプロは、同じものを数え切れないほど作り続けているから違いがわかる。ほんの僅かですが、そこには確かな技術の差が存在するんです。
技術を磨くためには、手で覚えるしかありません。私は普段から、お客様に実際に施術するサロンワークをメインにさせていただいているのに加えて、コンテストの2ヶ月前からは今でも毎日練習漬けです。出場するからにはもちろん優勝を目指します。ただ、結果として受賞するとかしないというよりも、コンテストに向けて練習することで技術を磨き、サロンワークでそれをお客様のために活かすことの方が大切だと思っています。