■ダニ……予防の基本は「換気」と「掃除」。換気で部屋の空気の湿度を下げ、布類の乾燥を促し、ホコリを掃除機などでしっかり除去することでエサを減らします。目に見えるほど多量のダニが発生している場合には、「くん煙・くん蒸剤」で部屋ごと殺虫する必要がありますが、薬剤が不安な場合には「ダニ捕りマット」を仕込むなどして捕獲・殺虫するほうが簡単で害もありません。定期的に布団に掃除機(ふとんクリーナー)をかけることなども効果があります。
■ゴキブリ……予防の基本は「掃除」と「ゴミ捨て」。ホコリ、食べカスなどは速やかに除去します。潜みやすい家具の陰、植木鉢、家電と壁の間なども、なるべくこまめに掃除しましょう。エサとなってしまう不衛生なものは放置しないのが基本。どうしてもゴキブリに会いたくない場所には、ゴキブリの嫌うミントの香りの「忌避剤」を仕込んでおくと安心です。ドラッグストアなどで買える「食毒剤」を仕込むのも、効果がある上、ゴキブリの死骸を見てしまう心配があまりないので、とくに女性にオススメです。
■ヒメカツオブシムシ……予防の基本は、干した布団や洗濯物に見慣れない虫が付いていないか、とりこむ際に毎回確認するようにすること。切り花なども、虫がついていないか注意して見るようにしましょう。衣替えの際にしまう衣類は必ず「洗濯」「乾燥」。汗などの汚れを持ち越さないことも虫をつかせないために大切です。衣類の保管は、防虫剤をしっかり効かせ、密閉できる収納ケースを使用するのがベターです。
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害虫もカビや臭いなどと同様、気づかないうちに家に入り込み、小さく生息し、ある時点でドッと目につくようになる類のトラブル。あたりまえの「ゴミ捨て」「換気」「掃除」を大事に行うこと、「いつもと違う」「見慣れない虫がいる」と気づいたら、見過ごさずに深掘りしてみることが「大発生」を予防する秘訣といえそうです。