衿や袖口の皮脂汚れは、歯ブラシと食器洗い用洗剤で前処理を
衿の首まわりや袖の内側など、肌に直接あたる部分には汗と皮脂が混ざった汚れがつきがち。洗濯機では落ちにくいうえ、放っておくとどんどん汚れが重なり、黒褐色のシミのようになっていきます。目についたらさっそく洗濯前のケアを。落とすには、油性の汚れに強い食器洗い用洗剤を使います。
①まず洗面器にぬるま湯を入れ、衿または袖口全体をひたして汚れを浮きやすくします。さらに湯の中で軽く手でもんでおくと汚れの成分がいっそうゆるみ、このあとのプロセスでも落ちやすくなります。
②食器洗い用洗剤を、原液のまま汚れの上からじかに塗ります。使用する洗剤は、ごく一般的な中性のもの。いつもキッチンで使っている品でOKです(純石けんで作られた洗剤はアルカリ性なので向きません)。
③洗剤をすりこむような感じで軽くもみ洗いし、汚れのあるところ全体に洗剤を行き渡らせます。手が荒れやすい人は、ゴム手袋などをつけて作業するとよいでしょう。
④ここで歯ブラシの出番です。布の織り目の方向に沿って、縦横に歯ブラシでごしごしこすります。ブラシの毛がやわらかいものより、固めのもののほうがおすすめ。繊維を傷めない程度に、強めにこすって大丈夫です。
濡れていると汚れが残っているように見えても乾かせばこの通り。ほとんど見えないほど落ちました。あとは洗濯機でいつも通りに洗います。これで落ちないときは、衣類用の粉末漂白剤を60~70℃のお湯で溶き、10分ほどつけてから水洗いしてみてください。また、時間が経って黄色っぽくなってしまったガンコな皮脂汚れは、一度鍋で煮込んでから漂白剤につけるとキレイに落ちる場合があります。ぜひお試しを。