JRを使って、高崎、宇都宮などの北関東方面から東京を目指す時、必ず停車、通過するのがこの「赤羽」駅です。必ず停車する駅といえば北方に「大宮」駅がありますが、「東京の玄関口」といえば、こちらになるでしょう。
「必ず停車」するがゆえに、「駅名は知っているがどんな街なのかはよく知らない」「乗り換え以外に滞在する理由がない」といった声がよく聞かれる「赤羽」ですが、近年「穴場」として注目され、「生活する街」としての人気を高めています。
分岐駅であることや東北新幹線の工事などの影響で、1980年代から90年代にかけ、ホーム増設や新線開業、高架化などが相次ぎ、「赤羽」駅構内は長く工事が続きました。当時の迷路のような乗り換え事情はすでに改善されていますが、現在でも若干の複雑さが4面、8線のホーム構成から読み取れます。
1、2番線:「京浜東北線」。「南行」の行先は「上野」「東京」「横浜」「磯子」など東京・神奈川方面、「北行」の行先は「川口」「浦和」「大宮」など埼玉方面。
3番線:「上野東京ライン(宇都宮線・高崎線)」「上り」。行先は「上野」「東京」「品川」「横浜」「小田原」「熱海」方面。
4番線:「宇都宮線(東北線)」「高崎線」「下り」。行先は「浦和」「大宮」「宇都宮」「高崎」などの埼玉・北関東方面。
5番線:「湘南新宿ライン」「南行」で、行先は「新宿」「横浜」「大船」「小田原」「逗子」方面。
6番線:「湘南新宿ライン」「北行」で、行先は「大宮」「宇都宮」「高崎」方面。(「さいたま新都心」駅は通過)
7番線:「埼京線」「南行」。行先は「池袋」「新宿」「大崎」「りんかい線」方面。
8番線:「埼京線」「北行」。行先は「武蔵浦和」「大宮」「川越」方面。
南行、北行(上り、下り)とも行先がかなり重複しているのがわかります。顕著なのが「赤羽」から「大宮」を目指す場合で、選ぶ路線の違いにより所要時間が大きく異なるため、注意が必要です。