外的な住環境のみならず、日々の生活習慣など、空き巣はターゲットの情報を想像以上に正確に手に入れているといいます。彼らに好まれるのは、外出時間等が正しく読める「規則正しい生活」を送る人。また逆に、郵便受けに手紙やチラシを溜めておくような「だらしない生活」の人も、部屋が汚いため空き巣の発覚が遅いことを理由に狙われやすいと言われています。
大切なのは、空き巣に外から自分の暮らしを伺えるヒントをなるべく与えないように生活することです。
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空き巣に狙われない部屋、暮らしにするため、すぐに始められる基本的なアイデアをいくつかご紹介します。
●施錠・チェーン
不在時だけでなく、在宅時にも玄関ドアには「施錠」「チェーン」を欠かさないこと。換気時を除き、できれば窓も同様に。「ちょっとゴミ出し」の無施錠の隙にも空き巣は侵入しています。
●洗濯もの
性別の伺える類の洗濯物は、なるべく通りなどから見える位置に干さないように心がけること。女性の一人暮らしだとわかりやすくしないことが大切です。
●セールスお断り
「セールスお断り」などのシールをみだりに玄関に貼らないこと。このシールを貼ることで、「私は断れない人間です」と宣言しているのと同じとみなされてしまいます。
●窓付近の配置
家の中の電化製品や雑貨等が、なるべく窓越しに透けて見えないようにすること。これは二階以上でも外から見えやすい角部屋がある場合や、ファミリー層の住まいでも同様です。オーディオやパソコンも狙われやすいアイテムです。
「紫外線対策」でもご紹介した「窓フィルム」は防犯にも有効です。住環境や安全の向上のためにも、積極的に取り入れることをお勧めします。
●タイマー式のライト
部屋の照明を「タイマー式のシーリングライト」などに交換するのも一手。実際に帰宅するのは23時でも、20時前に点灯するようにセットしておくことで本当の帰宅時間をわかりにくくし、在宅であるように見せる効果があります。ただアラーム時計のように「20時ピッタリ」にセットしないこと。時々セットする時間を変更することです。
●センサー式のライト
戸建の場合は庭に「ソーラー式のソーラーライト」を数カ所設置するのも良いでしょう。日中太陽光のあたるポイントに設置すれば配線なども不要です。夜は侵入者をパッと照らしてくれ、低コストながら防犯効果を期待できます。足元ライトとしても有用です。
このほか、在宅中にもサッシ窓上部に補助錠をつける、玄関ドアの錠が一ヶ所しかない場合、賃貸なら大家さんに防犯性能の高い錠への変更か追加をお願いしてみるなど、空き巣対策には、住まう側の防犯意識や積極的なアクションが絶対不可欠なのです。