ダニ繁殖のピークは高温高湿度の8月。でもダニアレルゲン(ダニの死骸や糞)数は涼しくなりダニらが死に始めた10月ごろピークが訪れるという数字があります。ですので、間の9月に多少なりとも対策を講じることができれば、その後のアレルギー発症リスクを下げることができるといえます。
夏の間は暑すぎて、片付けなど家のケアがやや手薄だったとしても、秋から挽回を試みてはいかがでしょうか。
⒈寝具、クッション類のカバーを洗濯し、本体を干す
ダニは皮脂や垢をエサにしているため、寝具類の中央部ではなく比較的表面に出てくる習性があります。そのため、カバー類の洗濯はダニを殺し減らす上で存外効果的なのです。また、汗などによる適度な湿り気を残さないためには、掛け布団、敷き布団をできるだけ頻繁に干して乾燥状態を保つことも大切です。
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⒉床の掃除機がけの頻度を上げる
フケや抜け毛が落ちやすい場所やたまりやすい場所、食べ物のカスが落ちている場所はダニにとっての「食堂」といえます。主に床、特にじゅうたんやラグマットを敷いている場合は要注意。週に1回かけるかかけないかという掃除機がけの頻度ではダニの繁殖を助けているようなもの。週2回程度に頻度を上げてみましょう。
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⒊こまめに換気をする
居室のみならず、キッチン、洗面、トイレ、浴室など含めて「換気」を心がけるようにしましょう。ただ換気をするだけでも、空気中に漂っているカビの胞子や、ダニの死骸のかけらなどの多くを速やかに家の外に追い出すことができます。これはもっとも(?)簡単な「掃除」方法ですが、あまり周知されていない様子。換気扇をつけ、防犯上問題のなさそうな窓や換気口を開けておくだけでも有効です。むしろ換気扇は「つけっぱなし」でもいいくらいです。
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いかがでしたか?効果が高くて、しかもすぐに取り入れられる方法だったかと思います。できるだけ習慣化して、「ハウスダスト」の増えない快適な居住環境を手に入れましょう。