京急本線「品川」駅から快特で36分。横浜を抜け閑静な住宅街が広がる景色がしばらく続いた先にある「金沢八景」駅。「八景」の名の通り昔は風光明媚な入り江が続く景勝地であった。
娯楽施設で有名な八景島シーパラダイスを通る横浜シーサイドライン【※2013年10月に商号改称】の始発駅でもあるが街の中心は京急線の駅側であろう。
ただ横浜シーサイドラインの「金沢八景」駅は平潟湾の先端にあり駅から海を臨むと、かつて景勝地だった事を感じさせるに十分な開放的で清清しい景色が広がる。
そんな入江を駅の反対側から望む場所に建つのが『堀ビル』。ホワイトとダークブラウンを基調とした扇型に建つスタイリッシュなマンションである。
間取が1Rタイプで部屋すべてが入江の方向を向いており高層階部分であれば海を望む事ができる。
室内はコンクリート打ちっ放しの梁がアクセントになったオシャレな空間が広がり、部屋の基調がホワイトとブラックベースした部屋に分かれている。
建物の前には「憲法草創之處(けんぽうそうそうのところ)」碑があり、この碑は明治20年(1887)伊藤博文伊東巳代治 金子堅太郎らが 料亭東屋において明治憲法制定のため草案を起草したのを記念し, 昭和18(1935) 金子堅太郎書で建立された。
扇形を上手く生かしたユニークな間取りだ。
1Fはテナントとなっている。
徒歩圏内に大型スーパー、コンビニ、図書館、病院などがあり日々の生活で不便を感じる事はないであろう。もう少し足を延ばせば野鳥公園・海の公園・市民の森など自然を感じる施設が多く点在している。
都会に住み、利便性を妥協せず常に海の潮風を感じ、木々の色どりで季節を感じる。なんとも贅沢な日々である。